RECRUIT

DESIGN SHOWCASE

VOL.03 : From A テーマ『旅』

About

Design Showcase®は、リクルートの公開している情報を使って新進気鋭のデザイナー達が独創的なインターフェイスを提案するプロジェクトです。

毎回1つのテーマに沿ったAPIを使ってそれぞれのデザイナーに新しいデザインをしてもらっています。デザイナーごとに異なる世界観をお楽しみ下さい。

VOL.02 AB-ROAD

第一回目はテーマが「食」でHOTPEPPER APIを利用し多様な提案をリリースしました。

そして今回は「旅」というテーマでAB-ROAD APIを利用し、デザイナーへお願いしました。
果たしてどんな世界観が出来上がったのか、ぜひお楽しみください!

わたしの旅物語〜旅日記ジェネレーターKURUKURU

Profile

KURUKURU

http://www.kuru2jam.com/

クリエイティブ集団。2004年、クスールの松村慎とピクルスのタナカミノルが、クリエイターコラボ企画「Macromedia : EIGHT THE PROJECT」にて出会い、結成。開発者やディレクター、デザイナーなど約10名のメンバーから構成される。主にウェブでの広告制作に携わり、企画~実装までをフルで行っている。

Concept

旅の楽しみ。

それは、普段とは違う国、都市、人がもたらす、特別な出来事。そんな、未知の体験に出会うことではないでしょうか。

「わたしの旅物語」では、AB-ROADのAPIからオススメツアーを選んで、現地で起こるかもしれないドラマチックな体験を日記形式で提供します。

WORKS02[artist name]

Profile

SEMITRANSPARENT DESIGN

http://www.semitransparentdesign.com/

03年活動開始。デザイナー、デバイスデベロッパー、プログラマーからなるデザインチーム。グラフィックデザイン、プログラム、ネットワーク技術を駆使して多様なメディアをデザインしている。東京インタラクティブ・アド・アワード、カンヌ国際広告祭、クリオ賞、One Show、ロンドン国際広告賞、D&AD、NY ADCなど国内外の広告賞を多数受賞。

Concept

いいツアーを行く前に決めることは結構大変です。とはいえ、行く先をなかなか決められない原因も一番いいツアーがどれか分からないからという事があります。

本作品で紹介するツアーはすべて、AB-ROADから提供されている「オススメマスタAPI」から取得したものが流れています。

この作品のために制作した2種類のフォントは可読性のためのものではありませんが、そこから生まれる偶然もまた、選択のきっかけとなればと思います。

Interview

制作された作品を作っていく上でどういったアイディアの経緯がありましたか?


AB-ROADには時期によって増減はあるものの、約45,000を超える数のツアー情報が登録され検索可能な状態にありました。そして具体的な旅行のプランを持ったユーザが目当てのツアーを検索ためのインターフェースは同サービスには既に兼ね備えてありました。そういった状況を踏まえた上で、おもしろさ・探しやすさ・新しさ・意外さという4点をアイディアを考えるためのグリッドとし、吸着したり、離れたりバランスを見みながら試していきました。

最終的な作品のコンセプトについて教えてください。


ボタンをクリックしたり、フォームから検索したり、ウェブサイトで「選ぶ」とか「探す」という行為はインタラクティブなものです。一方、この作品のただ上へスクロールし続けるテキストは、ユーザの意思とは関係なく流れる受動的なものと言えます。 You Have a Choiceという題をつけた作品の最終的なコンセプトは、ウェブサイトで一般的な能動的な選択から、「なんとなく手に取る」という意味での弱い選択の感覚変換を表現する事だったりします。自分の選択だけでは辿りつきにくい「気づき」にスポットをあてるような意図でデザインしました。

今回の作品のポイントとなる部分、また気をつけた点はどういったところでしょうか?


ネット上には「映像」や「写真」から「友達のつぶやき」まであって、私たちの生活にすっかり浸透しきっています。インターネット上を流れる時間のスピードはますます早く感じる一方、そこで費やす時間は他人とは非同期で個人的なものであることも多いと思います。私はそんな中に、時間のある夜にゆっくり本を読むような感覚で5分くらいかけて見るようなウェブサイトがあってもいいと思っています。本や音楽から何かを感じて、はっと気づかされたりする体験はたとえユーザ自身が受動的な立場であってもインタラクティブな体験であると信じています(もちろん一つのウェブサイトに長時間滞在してもらうことはとても難しいことなのですが…)。 そういった意味で作品に対して気をつけた点は、あまり作り手の側で起承転結を設定しないこと、ただ眺めていられる程度の演出をすることでした。

このプロジェクトのために制作されたビットマップフォント、ポップアップのスクリーンサイズなどのデザイン部分での工夫やこだわりなどあれば教えてください。


この作品のための大きなビットマップフォントは文字・記号として情報表示するため可読性というよりも、グラフィックとして成り立つように、そして細いラインをシャープに見せるために制作しました。(ちなみにフォントサイズは90pxと125pxの2種類です) そして、それらのフォントはユーザのディスプレイサイズによって切り替わり、作品の全体の印象がかわるようになっています。また、ウィンドウの比率を横長に変えると"縦長に直してください"というアラートがでて表示されなくなったりと、従来のウェブサイトよりもすこしわがままなデザインになっています。 これは隣のデスクの同僚と見比べたり、自分の家と友人の家のパソコンとで見た目が変わるような、ばらつきを要素として含ませたかったためです。

DesignShowcaseに参加されてどうでしたか?


他の方々の作品をみたときに、それぞれの作品の方向性が見た目からまるで違っていて面白く感じました。どのくらい飛び出ていいのか、どのくらいサービスとしての機能を保つべきか、「APIを使う」以外のお題がないところから考える作業は難しく尻込みしました。結果としてはいくつかの面白い発見に繋がり、実験的な見せ方ができたと思います。こういう機会をいただけたことを有難く感じています。

WORKS02[artist name]

Profile

UNDEFINED x Metamosphere

http://www.undefined.co.jp/
http://www.metamosphere.com/
Metamosphereの櫻井優樹(AD+D担当)とundefinedのむらけん(TD+FL担当)の合作。プランニングは、2人でキャッチボールしながらこつこつと。深夜のファーストフード店のオープンテラスが主な打ち合わせ場所。〆は大体、天下一品。

Concept

何十年経ったある日、旅の内容は霞んでも瞼の裏に写るぼんやりとした色の情景。

マッカナユウヒ。アオイウミ。ミドリノジュカイ。キイロイバナナ。

あなたの旅はナニイロですか?

Interview

制作された作品を作っていく上でどういったアイディアの経緯がありましたか?


視覚的な部分から旅を探したいという考えからはじまりました。その中で一番始めに出た視覚的要素は旅の写真でしたが、 載っている写真の色が旅を表現できているのか?答えは否でした。二人で何度もディスカッションを重ね、導きだした回答は言葉から色への変換でした。旅の特性を表す言葉(例えば、トマト→赤)を一つの色にたくさん紐付けることにより、少しずつ色から旅への輪郭が見えてきました。
(Metamosphere/櫻井)

目的のはっきりしている方はAB-ROADのサイトを見ればよいので、それとは対象的な曖昧な気持ちでなんとなく見て、ツアーまで着地できればよいなと考えました。色から旅というアイデアに落ちた後、それを実現するためにどういうプロセスがいいかということを考えました。
(undefined/村山)

最終的な作品のコンセプトについて教えてください。


記憶に強く刻まれた景色の色は、すなわち旅そのものだと思いました。そして同じ色を持つ旅は、近いプラン特性を持ち、色から体験したい旅を見つける事が出来るのではないだろうか?という実験からこの作品は生まれました。
(Metamosphere/櫻井)

色から旅。という一見何も関係なさそうな展開。だからこそ何気なく参加すると新しい発見があったりして。そういう「おっ?」みたいのが体験できるといいなぁと思います。
(undefined/村山)

今回の作品のポイントとなる部分、また気をつけた点はどういったところでしょうか?


色と旅の紐付け意外だと、いかに能動的なインターフェースを構築できるか?でした。色を混ぜてみたいと思わせれるデザインとインタラクション。サイト全体のリズミカルな空気感。そしてサウンド。やはり、旅のプランを考えている時は楽しくありたいですから。
(Metamosphere/櫻井)

色とツアーの関連付けですね。当初ツアーの写真の色を検知して出そうと思ったのですが、レスポンスと精度の問題から却下。結果的には、色が明確なキーワードをこちらで作り、本文検索をしてツアーを絞ることをしました。
(undefined/村山)

フォントやインタラクションなどデザイン部分での工夫やこだわりなどあれば教えてください。


やはり色が一番主役になるような、デザインを全体的に心がけています。スクリプト書体などは今回のイメージに合うように、 ベクターで骨格から肉の調整をしたり地味な作業を繰り返しています。世界144カ国のアウトラインデータを制作したのですが、ツアー数上なかなか検索に上がってこない国があります。セルビアモンテネグロやホンジュラスの地図が日の目をあびるとうれしいです。僕が。むらけんくんもひたすら色玉のちぎれ具合の計算を夜な夜なしていました(笑)。
(Metamosphere/櫻井)

単純に色が用意されていて、それを選ぶとすると、ちょっとあっさりしすぎているということで、色を混ぜるインタラクションを冒頭に入れました。これによって、自分が何色を作ったかという記憶をしっかり持ってツアー一覧を見ることになるのですが、そのインタラクションが気持ち悪いとテンション下がるので、そこの気持ちよさには気をつけました。
(undefined/村山)

DesignShowcaseに参加されてどうでしたか?


面白かった点も、難しかった点も、自由演技という点でした。僕ら提供するコミュニケーションってなになのか?をずっと考えていた気がします。どなたかColor your trip !で旅に出て実証してください。結果、違った色でも弊社は一切責任を持てませんが(笑)。でも、そんなハプニングがあるからこそ、旅はいつも新鮮で面白いものです。早く僕も旅に出たいです。お願いします(謎)最後に、今回このような素晴らしい機会を与えてくださった、MTLの鈴木さんとGRANDBASE の栗田さんに心より感謝します!ありがとうございました:) (Metamosphere/櫻井)

1つのテーマに対し、数組のメンバーがそれぞれ企画し、モノを作る。このある種友好的(笑)プレゼン的なことって普通ないことなので面白かったですね。他はどういうの作ってくるんだろう?という感じで。マッシュアップについては、なかなか本サイトの利便性を超えることは難しいので、利便性とは違う視点から見ないといけない。且つ、一度来たらもういいやと思わせないというのは非常に難しいことだと思います。今回は非常に貴重な機会を頂き、本当にありがとうございました!
(undefined/村山)

WORKS02[artist name]

Profile

Merce Death

http://www.mercedeath.com/
Wieden+Kennedy Tokyoのデジタルアートディレクター大野真吾による一人バンド。ループサンプラーとギターを使った演奏方法で、即興で音楽を構築していく。 2008年『World Tour from My Room』と銘打ち、世界6都市に向けてオンラインGIGを敢行。

polo-Really

http://www.polo-really.com/
1976年生。Cornelius Sensuous Remix with Merce Death。 Girl in Wonderlandwith 西村さんと納富さん/文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選出/祝賀会の席で松本大洋氏にサインをしていただき感涙する。

Sputniko!

http://www.sputniko.com/
尾崎優美によるパフォーマンスアートプロジェクト。2007年よりワキの下で奏でる楽器<ワッキー>やWiiを使ったインタラクティブな映像パフォーマンス、グーグルの歌、コドモを作る機械の歌など、サイバーフェミなワイルド電気ライブをロンドン、東京、イタリア等で絶賛披露中++!

Concept

キーワードは「地球サーキットベンディング」。

サーキット・ベンディングとは、おもちゃの電子回路を改造して配列等をいじり、独特の音色を発生させる実験的な行為の事。私たちは、このサーキット・ベンディングの考え方を、地球というモチーフでやってみようと思いました。旅という行為を「出発地」と「目的地」という二つの地点を結ぶケーブルに置き換え、ユーザーがその配列を自由に組み替えながら、自分なりのトリップミュージックを奏でる事ができる楽器があったらきっと楽しいのではないかと。

音源は、Merce Death、polo-Really、Sputniko!の3人がそれぞれ作成したもので、繋ぐ地点の天気、気温、為替等、リアルタイムで取得されたデータの値によってよってエフェクトが変わります。この楽器の音色は、地球の生きたデータによって常に変わり続けるのです。

気に入った音色を奏でる都市があったら、都市名をクリックしてみてください。その日の現地の情報と共に出現する、『MORE INFO』ボタンをクリックすると、該当するエイビーロードのツアー情報ページが開きます。今までとはひと味違った旅選びで、今まであなたが想像もしていなかった、大切な場所が見つかるかもしれません。